いえづくりの前に考える事。

予算を掛けるべき箇所、削れる場所

見積りをしてみて、想定額より高くなる事はよくあります。
よくある。というか、ほぼ100%高くなります。

 

工事業者さんの見積りの手間が増えて申し訳ないのですが、
うちの事務所の場合、要望を全て織り込む型で初期プランを作成します。
予算を出す前から明らかに高くなりそうだからと要望を却下してしまうことはしません。

 

なので、絶対に予算オーバーします。

 

全て含んだ予算を見てもらうのには理由があって
現実を知ってもらう為です。

 

家を建てるのは夢がありますが
夢と現実は、ちょっと(かなりかな?)差があります。

 

予算という現実は、直視しないといけない
避けようのない現実です。

 

それと、 「あれも入れておけば良かったな~いくらで、できたんだろ?」
っという後悔もしてほしくないので・・・

 

そして、そこから予算に合うように削っていきます。

 

削るポイントというものがあります。

 

簡単に仕分けすると、

 

後々替えられる物 と、解体するまで残る物

 

見えるものは、交換可能です。
しかし見えるが故に、高価なものを使いたい。

 

見えないものは、交換できません。
見えないから、グレードを下げたくなるのもわかります。
しかし、見えないモノの方が家にとってとても重要ですし、
暮らし易さにも大きく影響します。

  ここでいう、暮らし易さとは
  冬暖かく、夏涼しい 温度差の少ない家の事の事です。
   

具体的に何の事かというと、
構造 と、断熱気密です。 

 

見積書を作成してもらう際に
削れる場所削れない場所をわけてもらうといいと思います。

 

建築の見積書はとても複雑です。
理解するのは難しいものがあります。

 

なので
削れるものを明確にする為に
構造に関する項目、断熱・気密に関する項目はわけてもらい
そこは触れないようにしておきます。

 

構造と断熱気密は予算的に大きなウェイトと占めるので
ここを削れば予算圧縮は容易です。

 

しかし、ここはアンタッチャブル
最後の最後まで触れないでください。

 

ここに触れるくらいなら、建物の規模を小さくする等の
根本のプランを見直した方がいいです。

 

規模が小さくなれば、自ずと構造・断熱気密の額も減ります。

 

では、削れるものとは

キッチンや洗面台、トイレ等の設備機器、壁や天井の仕上げ材室内建具
各種装飾品外部サッシの数を減らす方法やサイズダウン、外構工事 ・・・等

 

人も人間も同じです。上辺だけ綺麗に着飾るのではなく、
中身をしっかり造っていきましょう。

 

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